kzbeeeeeの戯言

i miss you mother fucker

「#私を構成する9枚」に便乗する僕

全くもってけしからん。今年はトレンドというドラッグに振り回されずに生きて行こうと心に決めた途端こういう結果になる。こういうのは著名な人間になってからやろうと野望があったんですが(なんかの雑誌の後ろの方で3/9コマぐらいのスペースとかで「マスト、要チェキ笑」とか言っちゃうスタイル)、要するに昔流行ったモバゲーやらミクシィなどにおいてのバトン的な要素を感じます。

これを見る人間は数人であろうし、個人的に振り返りとかする趣向の人間でもないので何かの記念だと思ってここに一応記す流れであります。では始めてみます。

 

 

まず僕の家庭と音楽の関わりで申しますと、父が大分音楽が好きでしてジャズ方面の音源だけは幼い時から身の回りに溢れてました。車で移動中も基本メセニーとリトナー。たまにドゥービーブラザーズやサンタナを聴いて「この外人は何を歌っているのだろう」と頭を悩ませておりました。ジャミロクワイの「Travelling Without Moving」も初めて聞いたのは父と釣りに出かけた車内。普段テレビで掛かるバリバリなジャパニーズポップスが耳慣れしている自分から見れば「何かサイケな感じ」であり、とても魅力的に感じたものです。母親は父に便乗した感じで「私これ知ってる」的要素が大半でした。

 

中2でギターを始めましたが、それまでは上記の様な流れでした。

アペタイザーはこれぐらいにして、本題。

 

1.

First Love

First Love

 

 家に存在した数少ない邦楽CD。覚えていないが小学校入る前とかその辺りに世間では大ブレイクしており恐らく母親が買った物である。若い女の子がこんなにセクシィな声で歌っているのかと今でも感じるが当時はそういう目線ではなく、「ちょっと大人」な雰囲気がとても好きだった。聴きすぎてケースが壊れているがまだCD棚に大事に入れてある。造りのセンスとかそういうの抜きにして、「親バレをビクビクしながら」聴いてた。

 

2.

CAN'T BUY MY LOVE (初回限定盤)(DVD付)

CAN'T BUY MY LOVE (初回限定盤)(DVD付)

 

時代は一気に飛ぶ。中学生になりTSUTAYAという文化に初めて触れた僕は、週2・3のペースでCDを借りに行っていた。レンタル代が100円なので、僕はよくシングルCDを借りていた。彼女の「LIFE」というシングルを借りてから完全に彼女に染まってしまった。そして中2の時に生まれて初めてお小遣いでCDを買った。それが彼女の2ndアルバム(初回版DVD付)。11月には武道館にライブを見に行った。チケット争奪戦に負けてしまい、親のヤフオクアカウントで2倍の値段でチケットを買った。中2の僕は武道館の最上階の立ち見からアグラでギターを弾く彼女の姿を見てたまらなくなったのであった。

先日机の中を掃除していたらライブの時に買ったYUIの下敷きが出てきた。これはカタギではない方々がセルフで作り販売しているアンオフィシャルな例のアレで、今更になって大変虚しく感じた。

 

3.

Run魂Run

Run魂Run

 

 後に高校で一緒にバンドをやる事になるH山君という親友が中1の6月頃、このCDを貸してくれた。(確かミドリカワ書房もこの時期) 面白半分で殆ど音楽的な要素はないように当初思っていたが、実はこのアルバムにはナンバーガールの全メンバーが参加しているトラックがある。その流れで同時に向井関連に突入して行った。お解りの方も多いと思うが、YUIより先に聴いてたのは魂。学生生活の心残りはグループ魂のコピーバンドが出来なかった事。合宿所には青のスリッパもあるのに...

 

4.

TEENAGER

TEENAGER

 

 記憶が定かなのはSchool of Lockかなんかのラジオで誰かがフジの桜の季節を流した事。それでTSUTAYAで「FAB FOX」という彼らの2ndアルバムを借り、勢いで出ているCDを全部買った。そんな中、このCDが発売され狂ったように毎日聴いてました。

クロニクルのツアーも2回行き、メジャー5周年ツアーには高1の時に行き、今は無くなった新宿厚生年金会館で10月に見た志村さんの姿が最後だった。その年のイブに志村さんが亡くなって6日後のカウントダウンジャパンでは彼らの演奏映像だけが流れた。そのステージの直後に凛として時雨が出てきてディスコフライトを演奏しだした事、未だに斬新な記憶として残っている。翌年7月の夏休みには富士急に彼らの企画イベントにも行った。奥田民生の茜色の夕日で涙が出た。この日含めてフジは元カノとの思い出が殆どだけどm君辺りから苦情が来そうなのでストップしておく。

 

5.

SuiseiNoboAz

SuiseiNoboAz

 

2009年の12月、期末テストが明日で終わる状況下の中で渋谷AX(もしくは赤坂BLITZ)にZAZEN BOYSのマツリセッションを見に行っていた。ライブの中で向井さんがMCで「最近あるバンドをプロデュースした」と語り始めた。家に帰り丁度日付が変わった頃に向井秀徳HPを見るとそのバンドのPVが何故かアップされており、それを見た途端半端ないほどの衝撃を受け年明けにはタワレコで彼らの1stを手に取った。3ピースとは思えない破壊力と圧倒的な歌詞に高1の自分はヤラれてしまい、それ以降未だにライブには良く行く。この間行ったライブ数を数えたら50回を超えていて普通に引いた。

 

6.

ファンクラブ

ファンクラブ

 

 ギターを始めたキッカケはアジカン。これ以前の作品もTSUTAYAで借りていて、買ったのはこれが初めてでした。時期は中1。とりあえずゴッチに憧れてしまい同じチェリーのレスポールを買ったは良いものの、ゴッチはDC。僕はシングルカッタウェイ。その後キューミリのフロントマンと被ってしまい、何が何だかよく分からなくなったのでした。

当時はゴッチのブログを読むのが日課で、「よくアジカンってファンクラブ作らないんですかってコメント来るんだけど、俺らもう作ってるよ笑」みたいな記事を見てなるほどな~と感心してました。

 

7.

A Tribute To Jack Johnson

A Tribute To Jack Johnson

 

 いきなりジャズになりますが、ジャズで初めて衝撃を受けたのはこれ。ジャズと言うかフリーロックみたいなセッション。1曲25分以上あるけど構成が素晴らしかったり、途中からハービーハンコックがいきなり入ってきたりトッテモ凄い。エレクトリックマイルスという分野が確立された中では圧倒的な存在感がありそれは今でも変わってません。嫌いな人は嫌いだと思うけど好きな人は好きでしょ。

先日クリスデイヴとロイ・ハーグローヴを見たけど、両者ともマイルスをオマージュしている部分が多い。スタイルしかり楽曲しかり。まだまだ受け継がれているな~。

 

8.

Imaginary Day

Imaginary Day

 

メセニーはオーケストリオンもグループもUnity Bandも個人も全部素晴らしいが、僕はその中でもグループが圧倒的に好き。このアルバムなんかは特にメセニーの才能が垣間見える気がします。戦争行って戻って来なかった兵士のギターを譲り受けてそれ未だに使ってる懐古主義感の反面、新しい事バンバンやっちゃうスタイルが高評価の原因かと。あと病的に演奏が上手い。このアルバムはその辺の良い所が全部詰まっている。

 

9.

全曲集

全曲集

 

 

祖父の家に行った時にケイ・ウンスクの作品と出会った。もしかしたら僕と音楽の始まりはケイ・ウンスクだったのかもしれない。当時は幼稚園生だったので訳もわからずにただ歌を真似て歌っていた印象がある。大学に入り祖父が亡くなり、祖父宅を掃除している時におよそ15年ぶりに昔聞いていたこのCDと再会を果たした。

聴いてみると、未だに歌詞まで覚えているし何故かベースラインも覚えていた。そんなケイ・ウンスクは2007年にドラッグで捕まり、その後もクスリや詐欺で捕まった。

そんな彼女はハスキーヴォイスと哀愁を強く作品に反映しており、子供心ながらエロティックな世界観に魅せられました。バックバンドの演奏も強烈に上手い。

 

 

 9枚は意外と長かった。

さて、結論。要は宇多田ヒカルもケイ・ウンスクも小さい頃の僕にとっては捉え方が一緒で「ヤバいorヤバくない」の瀬戸際がたまらず心にグッと来ていた訳。音楽って小さい子供にとっては楽しいものであればちょっと恥ずかしいものであると思うけど、僕は完全に後者。今でこそ人前で歌ったりギター弾けるけどそんなの中学生になるまでは全く無理な感じ。それが段々変わってきましたよって話ですわ。

 

そんな感じで締めくくります~